坂口さんにお別れのご挨拶をしてきました。

聞けば数年前から坂口さんは病を患い体調があまりすぐれなかったと…
その具体的な事実を、今日はじめて知りました。
私の時期でいうと52期研修科を卒業した翌年あたりなので、本当に分からなかった。。
卒業した後も何故かいつもタイミング良くお会いできて、いつも笑顔でお元気そうに見えたから。
坂口さんと話すと心が柔らかくなり自然と感情が溢れ出ることがありました。
私は研究生として3年という短い間しか深い関わりがなかったのにも関わらず、会えばいつだって気さくに話してくれて。
その何でもないような会話の中に、人として、役者として…ヒントになるような貴重なお言葉がいくつもあったのです。
関わりの深さに関係なく、こんなにも真摯に向き合ってくれる人がどれだけいるでしょうか。
坂口さんの旅立ちを惜しみ涙し、献花の列が途切れない光景を目の当たりにし…
改めて素晴らしい方だったのだと。
出逢えたご縁に感謝し、心よりご冥福をお祈りいたします。
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余談ですが…
昨日、急きょオーディションが入りました。
お別れの時間と全く同じ時間帯。
いつもだったらとっても嬉しいはずなのに、はじめて”辞退”という2文字が頭に浮かびました。
どちらも、大切。
どっちを選んだとしても、誰も何も言わないでしょう。決めるのは自分。
でももし…自らチャンスを手放したと坂口さんが知ったら、どうだろうか。
むしろ「四元、いけ!!」と背中を押してくださっているのではないか…?
都合の良い解釈に望みをかけ、オーディション時間の変更希望を幸いにも通していただくことができました。
坂口さんを最後の瞬間まで見送ることはできませんでしたが、少しでも感謝の気持ちを伝えに行くことができて良かったです。
(座員の皆さまにも助けていただきました。本当にありがとうございました。)
結果的にオーディションも何とか間に合い、無事に受けることができ。
結果はどうであれ「受けたことに意義がある」と、なんだか晴れやかな気持ちで会場を後にしました。
もし、どちらかを諦めていたら…
「何とかすることができたかもしれないのに…」と悔いを残してしまったかもしれません。
どんな状況でも自分でよく考えて、そのとき納得のできる(であろう)答えを見つけること。
そして、挑むこと。
最後まで坂口さんに教えてもらったような気がします。
(四元、いけ!!!!)
ps.結婚して数日、たまたま会ってご報告しつつ「次いつ会えるか分からないから〜♪」と撮った写真。

直接会えたのはこのときが最後でした。
ずっと大好きです坂口さん。
2020年。
攻める、そして新たな道を。
四元りな
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